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「竜退治はもう飽きた」

 はじめてこのフレーズを見て、よく判らないなりに衝撃を受けたことを覚えている。
 僕の実家はゲーム等についてやや厳しく、それなりに齢が行くまでゲームを買ってもらえなかった。
 なので、乏しい小遣いから攻略本やゲーム雑誌を買っては妄想にふけるという習慣ができていた。
(あれと従兄の蔵書だった初期のRPGマガジンなどTRPG関係書籍が、今の僕を形づくったともいえる)

 メタルマックスは、そんな雑誌の中で妙に浮き上がっていた。
 書いているものがおかしく、内容が明らかにヘンで、それでも無闇にカッコいい。
 強烈な憧れだけを残して、しかし現物に触れることなど叶わないまま時間が流れた。
(ちなみに、似たような経験をしたソフトに、サンサーラ・ナーガがあったりした)
(有名なタイトルは友人宅に押しかけて、やっているのを見せてもらうことができた)
(場合によっては、クリアした後のソフトを少しやらせてもらうことさえできた)

 はじめて個人所有したゲーム機はスーパーファミコンだった。
 最新タイトルの情報などもおぼつかず、年に一本かときには二本手に入るソフトを、猿のように遊んだ。
 メタルマックス2も、当然のようにそのタイトルのなかに入っていた。

 期待以上にわけのわからない歪みまくった世界観に心を持って行かれた。
 データイースト信者とは言えないけども、あのゆがみは未だに心に焼き付いている。
 それはもう、猿のように遊んだ。
 テッド様に心を折られたり、テッド様に心を折られたり、テッド様に心を折られたりもした。
 やはりというか、忘れられない思い出の一本になった。

再装填

 で、メタルマックス2:リローデッドという話が飛び込んできてぎょっとなったわけだ。
 僕はさしてヘビーゲーマーでも、コアなファンでもないが、メタルマックス2のリメイクである。
 実はこれ、先行して携帯ゲーム機でのリメイクがある。これがちょっと、相当なデキだった。
(怖いもの見たさでワゴンから入手して、相当首をかしげた記憶がある。2000円で高かったという。)

 ただ、ライトなファンとして満足できるデキだったメタルマックス3に続く一本だ。
 ああ、これは期待できるな。と思っていた。

 私生活が忙しくなる時期に発売で、迷ったが、結局買った。
 期待以上のデキだった。
 猿のように遊んだ。

 猛烈に時間を吸われたが後悔していない。強がりではない。

撃発するというのはですね。

 メタルマックスの魅力と言えば、底に流れる世界観、その上に築かれたシステムとの一体感だ。
(と、僕は勝手に思い込んでいる。まあそれなりに同意が取れるのではないかとも思っている。)

 超技術の暴走で荒野となった世界。
 徘徊する暴走マシンやバイオ生物の群れ。
 必死だがあっけらかんと生き残る人類。
 ノリの基本は西部劇。
 しかし、無法の荒野を支配する最強の武器は、銃でなく戦車――。

 正直どれだけごった煮なんだよと思うが、これが見事にシステム各種と噛みあっている。
 そして、これらがどさっと放り出された世界で、キミは何をやってもいい。

 いろいろ無視してラストダンジョンまで突っ走り、いちおうのラスボスを撃破してもいい。
 ひたすら小物のモンスターを狩り続けていい気になってもいい。
 各地にひしめく賞金首(モンスターだ!)を狩って回って伝説になるのもいいだろう。
 もちろん、愛車を改造に改造を重ねて最強戦車を目指してみるのも自由だ。
 戦うのに飽きたら、なんと勝手に主人公を廃業してしまうことさえできる。

 これをファミコン時代にやらかしたのがメタルマックスで、時代の先を行き過ぎていた観がある。
 MM2Rは、この特色を素直に受け継いだMM2の改良型として、申し分ないデキである。

 軽く説明しておくと。
 MM2は、復讐の物語だ。
 主人公は、荒野最強の無法者集団に、育ての親を殺される。
 重傷を負い、一人生き残った主人公は、復讐を誓う。
 西部劇なら銃、時代劇なら刀を。そして、メタルマックス主人公は戦車を求める。
 相棒のクルマ。数名の仲間。そして犬をお供に、戦いの日々が幕を開ける――。

 という、まあある意味お約束的なストーリーが背後にあるにはある。
 あるんだけど、その上でやっぱり、何をやらかしても構わないのだ。

 MM2Rは、これをさらに発展させた。
 饒舌に語るのが主流になった和製RPGに相応しく、含まれる物語の量を猛烈に増やした。
 ただしそれは、ひとつひとつが独立した依頼やアクシデントという形でだ。
 主人公の本懐である復讐すら、その一つとして入れ込んでしまった。

 かつては台詞やマップチップで表現されていた、超兵器で荒廃した世界。
 そこに生きる人々の、滑稽で残酷で、ごく稀に心温まる逸話が、クエストという形で語られる。

 それは、復讐の依頼であったり、生き延びるための必死の願いであったり。
 あるいは、明日のおかずやらを心配してのちょっとしたわがままであったりする。
 雑多でぐちゃぐちゃのピースのどれもが、見事に世界観と繋がっているのだ。

 とにかく無闇に面白い。しかもゲームとしてある程度以上の手ごたえがある。
 むつかしいことを考えるのが面倒なら、鍛えて出直せば頑張れる程度の適度なやつだ。

 冗談をそのまま絵にしてしまったようなモンスターたちの絵柄も癖になる。
 シリーズを追うごとにパンチが利いていくのに、カラーが薄れない。とんでもない連中である。

 まあその、自分如きの語彙では説明しきるのが非常に難しい。
 けども濃厚な魅力にあふれた作品だと言ってしまいたい。
 もう、これを作ってくれたスタッフの皆さんにもの凄い感謝をささげたい。

 プラットフォームがDSと、まあ普及しているやつなので、お持ちの方は是非。
 一時品薄になってましたが、今ならまた出回り直しているはずです。

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